ジムに通っているのに、肩こりが治らない。
「運動不足が巻き起こしているのかな」と思ってジムに通い始めた。少し良くなったが、まだ重さと痛みが残る。
「もっと負荷をかけないといけないのかな」「フォームが悪いのかな」と、心当たりをしたことはありませんか?
実は、肩こりの原因は肩の筋肉にはないことがほとんどです。
この記事では、週290ミリジムに通っていたのに肩こりが改善しなかった30代デスクワーカーの方の体験をもとに、その理由と根本的なアプローチをお伝えします。
※本記事は実際の来院者の体験をもとに、個人が特定されない形で構成しています。
来院前の状態:「ジムにも行ってるのに、なぜか全然変わらない」
フルタイムで働く30代のデスクワーカー。
- 長時間のパソコン作業で、午後になると肩が張ってくるのが毎日のこと
- マッサージに通っていたが「翌週にはまた戻る」感覚が続く
- 運動不足が原因だと思い、週2回ジムに通い始めた
- 少し良くなったが、首を横に倒す・上を向くといまだ痛みが出る
- 頭痛もあり、気圧が下がる日は特に体がだるくなる
- 長時間座っていると腰も痛くなる
「ジムに行っているのに変わらないなんて」と、少した気持ちになっていたそうです。
評価してわかったこと:肩こりの原因は「肩」になかった
実際に身体を評価すると、3つのことがわかりました。
① 「僧帽筋」は痛みの犯人ではなかった
肩が盛り上がるときに使われる僧帽筋。「ここが硬くなって痛い」と感じやすい筋肉ですが、実は**大切な仕事を代わりにやらされており、痛みの犯人ではなく「代わりに頑張っている筋肉」**です。
本来働くべき肩甲骨まわりの筋肉が使えていないため、僧帽筋がその分まで必死に頑張っていたのです。
② 胸郭が固まり、呼吸が浅くなっていた
長時間のデスクワークで胸郭が固定され、呼吸をするたびに首まわりの筋肉が呼吸を補助する状態に。
かわい筋(巻き肩の状態)に加え、座位での胸郭固定が重なることで、首・肩への負荷が増大し続けていたのです。
③ 腰痛と肩こりが「つながっていた」
座位での骨盤・胸郭の位置関係が、腰と首の両方に同時に影響していました。
腰痛と肩こりが個別の問題ではなく、同じ身体の歪みから来ていたのです。
院長より
「ジムで改善しない」のは、努力や負荷の問題ではありません。
呼吸・胸郭・肩甲帯の連動パターンが変わっていないから、どんな運動をしても同じ場所に負荷がかかり続けます。
当院でのアプローチ
施術では、以下の順番で身体にアプローチしました。
1. 防御を下げる
胸郭に接触しながら長い呼気を誘導。首・肩の緊張が自然に緩和されます。
2. 肩甲骨の位置を整える
筋肉の強引ではなく、肩甲骨が「正しい位置を覆える」感覚を入力する。
3. 動作の再学習(最重要)
- 「首で引かない」ラットプル動作をチューブで練習
- 長い呼気 → 肩甲骨を1cm下げる → 首を長く、の動きを繰り返し学習
4. ホームケア処方(1つだけ)
- 座位で「長く吐いてから、肩甲骨を1cmだけ下げる」を1日2回・3セット
- 目的:僧帽筋を緩めるのではなく、僧帽筋を使わずに済む動き方を学ぶこと
変化・結果
- 施術後、首を横に倒したときの痛みが軽減
- 「ジムでラットプルをするとき、首が引っ張られなくなった」
- 長時間座っていても腰の重だるさが出にくくなった
- 気圧の変化など外的な影響を受けにくい体のベースができてきた
まとめ:肩こりは「肩の筋肉」ではなく「呼吸・肩甲帯の連動」で変わる
今回のケースからわかること:
- 肩こりの原因は「肩の筋肉が硬い」だけではなく、胸郭・呼吸・肩甲帯の連動全体にある
- ジムや運動をしても改善しない場合は、動作パターンそのものを変える必要がある
- 腰痛・頭痛・肩こりが複合している場合、実はつながっている可能性が高い
デスクワークによる肩こりは、運動不足でも努力不足でもありません。
呼吸・関節・筋肉の連動を学び直すことで、根本から改善できます。
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